広告の割引価格について
盆やお彼岸・年末が近づくと仏壇チラシがいろいろな仏壇店から皆様のお宅に入ってきます。どのチラシも割引セールになっているとおもいます。その中に50%〜70%引きと書いてあるのを目にしたことがあるはずです。今回はその70%引きの仏壇について取り上げてみます。


70%引きの仏壇割引販売とは一体どういうことか

仏壇の販売価格の設定方法は2つあります。
一つは仏壇メーカーが設定する「メーカー希望価格」です。これはメーカーによって価格の付け方が統一されておりませんので仏壇によって異なります。
もう一つは仏壇店が自店の販売価格を決めるやり方です。ほとんどがこの方法でお店の仏壇の価格がつけられます。メーカー希望価格は高すぎるので実際はこの価格はつけられません。

この70%引きとは販売価格から引いたものなのか、上記で述べたようにメーカー希望価格からなのでしょうか。多くはメーカー希望価格からです。このメーカー希望価格はメーカーの考えでつけますのでいろいろです。

それでは仮に仏壇店の小売価格から70%引きとなるとどういう事になるのでしょうか。例えば30万円で仕入れて60万円で小売りしていた仏壇を70%引きにしますと18万円の小売価格になります。そうすると仕入れが30万円なので12万円の赤字になります。昔に仕入れて倉庫に寝かしていた仏壇ならば損してでも売ってしまおうということもありますが、新しく仕入れた仏壇をこのような方法で売るということは実際にはありません。

お店に並べてある仏壇のなかで70%引きの仏壇は、下記の3つのパターンで店頭に並びます

(1) 目玉商品として販売する
30万円の仕入れ価格の仏壇がメーカー指定価格で120万円になっていたとします。120万円から70%引きにしますと販売価格は36万円です。つまり、70%引きでも6万円粗利益がとれることになります。店の仏壇全部にそれをあてはめますと仏壇店はやっていけません。ですから主力の1〜2本になります。つまり目玉商品として店頭にだします。メーカーからの仕入れ方法を工夫したり、店舗数が多い仏壇店は、大量注文で安く仕入れることができます。これらの企業努力でコストダウンをはかって販売していくやり方です。

(2) 古くなった倉庫にある仏壇を販売する
次に70%割引ができるケースとしては「古い仏壇」ということになります。お店の倉庫に眠っていてお店にだしても通常価格では販売できない商品です。これはお店としては売ってしまう必要があるので多少損しても売りたいという仏壇です。またキズなどがあって普通のお店の価格では販売が無理なので、名札に「少々キズあり」とことわって販売します。

(3) 倒産品の仏壇を販売する
「倒産品」を70%割引で販売するケースもあります。これは倒産品ですので仕入れ価格つまり原価が大変低いので安く販売できるのですが、そういうことがいつもあるわけではありません。また一般の仏壇店にはまずありません。地方で展示会をやったり、ある種の家具店が広告チラシなどでやる場合がありますが、その場合は「倒産品のため」などと明記したチラシでやっていると思います。

上の(2)と(3)はきちんとお客様に断り書きで知っていただいてあれば良心的でしょう。購入するお客様もお店の方に70%引きのことを納得できるまで聞くことが大切です。    
仏壇店の経営方法の一つとして「安さ」のイメージで上の方法をとるお店もありますし、昔からの伝統をまもって適正価格で販売するお店もあります。


何が正しいかはお客様が決めることです。大切な事は「お客様が仏壇を正しく判断できる目を養う」ことが大切になります。購入する前によく仏壇店をまわり、遠慮なくお店の販売員に質問して納得いくまで調べることをお勧めします。そして「50%〜70%割引仏壇」についてはあまり数字にこだわらないで「心から気に入った仏壇」、そして「孫子の代までもつ良い仏壇」を第一に購入することが一番重要なことであると思います。

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