春の七草


1.せり(芹)------芹(せり)科。
セリは鍋物にはお馴染みである。日本全国、朝鮮、中国、台湾、マレーシアなどにも広く分布する多年生草本。湿地や田圃周辺の水路などに生育し、食べるのは高さ10-20cmほどのやわらかい若菜の時期がよい。
1ヶ所に「せり」合って生えることから「せり」。 
春にゆでて醤油をかけて食すのが一般的な食べ方。 
白い小さな花が夏に咲く。
貧血や便秘に効果のある鉄・食物繊維を含んでいます。ビタミンCも含んでいるためカゼにも効きます。また、香りの素となる精油成分には保温効果 、発汗作用もあり冷え性に効きます。
2.なずな--------油菜(あぶらな)科
ナズナはペンペングサとも呼ばれる。風に揺れたときの音から、「三味線草」(しゃみせんぐさ) ともよばれ、三味線の撥(ばち)に似ているところからとられた。花茎を取り、果実を下向きに引っ張って振るとジャンジャンと音がする。子供のころ春の田圃道でよく遊んだ思い出がある。
開花時期は、 1/20頃〜 5/15頃。
「薺」は「撫菜」(なでな)からの変化。 
なでたいほどかわいい菜、の意からきたといわれている。 
古来から止血剤、通風などに効くとされている。
たんぱく質が多く、ビタミンA・B・B2、カルシウム、鉄、マンガンといったミネラルが豊富で、貧血に効果的です。血圧を下げる作用もあります。利尿、便秘の解消、生理不順にも効き目があります。
3.ごぎょう--------菊(きく)科。
春の七草では「御形(ごぎょう、または、おぎょう)」と呼ぶ。
本来はハハコグサと呼び春の田圃道でよくみかける。
越年性の1年草である。全体に白いクモ毛が多い。
ハハコグサという和名は、古い呼び名はホウコグサあるいはオ(ゴ)ギョウである。毛を持った種子が形成されるので「ほほけ立つ」と呼んで、ホホケグサがなまったという説もある。
開花時期は、4/末〜 5/ 末頃である。 
柔らかいうす緑色の葉の先に、黄色の花がつぶつぶになってかたまって咲く。 
たんぱく質・ミネラルに富み、痰切りの効果があり、気管支炎・扁桃炎・風邪の予防に効き目があります。
4.はこべら--------なでしこ科。
コハコベはムギ類の栽培とともにヨーロッパから渡来した。春の七草のハコベはこのコハコベである。道端や畑に普通に生えている、柔らかい一年生草本。
葉は1cmほどで、茎は紫色を帯び、下側に毛が多く生えていて地上をぐるりと這う。。春、道ばたでよく見かける小さく白い花である。タンパク質、ビタミンB,Cなどに富む。昔は食用にしていた。また、これを炒った粉に塩を混ぜて歯磨き粉としても用いた。茎がよくはびこり、種が落ちるとその年のうちに芽が出て繁茂しはびこることから「はこべら」といわれる。

5.ほとけのざ-------菊科
コオニタビラコは本州から九州、朝鮮半島に生育する越年性の1年草本。水田や畦道などに生育する。春、黄色い花が咲き若葉は食用にる。
和名は小鬼田平子であり、コオニタビラコとも呼ばれ、春の七草ではホトケノザになっているが本来のホトケノザは シソ科で、2年草、平地の草地や畑のあぜ道に生息する。
コオニタビラコとは全く別のものです。
タビラコとは「田平子」と書く。葉が田の面に放射状に平らに広がるところから”田平”子と称された。
キク科の「ホトケノザ」は地面に葉が広がった様子が仏様の蓮座にみえるし、シソ科の「ホトケノザ」は上の方の2枚の葉のつきかたが蓮座に似ていることから両者とも「仏の座」とよばれる。

 
写真上がキク科の春の七草の「ホトケノザ」
写真下がシソ科の「ホトケノザ」
6.すずな--------油菜(あぶらな)科
カブは中国から渡来した。春の七草の1つであり、鈴菜(すずな)ともよぶ。カブ(蕪)は頭の意味で、根が頭状の塊になるのでそうよばれる。日常よく知られているアカカブ、ミズナ、ノザワナ、ハクサイ、チンゲンサイなどと同じ種である。花は黄色で根にはデンプンの消化を助ける酵素ジアスターゼ、タンパク質を分解する酵素アミラーゼ、それに食物繊維が大量に含まれているので、食べすぎや胸やけの不快感をさわやかに鎮め、腸の働きも正常に整えてくれる。また、根のおろし汁は古くから胃炎や胃潰瘍に効くとされている。
7.すずしろ-------油菜(あぶらな)科アブラナ属
ダイコンは中国から渡来した。様々な品種があり、最も大きい物は桜島大根であり、直径30cm以上にもなる。
いわゆる「大根(だいこん)」である。花は白色で中央アジアまたは地中海地方が原産地。「古事記」には「大根(おおね)」という名で出てくる。 
神経痛や胃腸、咳止め、食中毒時の腹痛、冷え性、食欲の増進、二日酔い、頭痛などに効きます。



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