大幅割引商品について ― 全国有名仏壇店ネット

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■	お盆やお彼岸・年末が近づくと仏壇チラシがいろいろなお仏壇店から皆様のお宅に入ってきます。どのチラシも割引セールになっていると思います。その中に50%～70%引きと大幅割引と書いてあるのを目にしたことはありませんか？今回はその大幅割引のお仏壇について取り上げてみます。

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・つくりを見極める	・お仏壇の表示が変わりました
・お仏壇チェックポイント	・購入時期（四十九日まで）
・大幅割引商品について	・お仏具の購入
・お店のチェックポイント	・仏具付きのお仏壇について

大幅割引のお仏壇とは

お仏壇の販売価格の設定方法は2つあります。
一つは仏壇メーカーが設定する「メーカー希望価格」です。これはメーカーによって価格の付け方が統一されておりませんのでお仏壇によって異なります。もう一つは仏壇店が自店の販売価格を決める方法です。ほとんどがこの方法でお店の仏壇の価格がつけられます。メーカー希望価格では高すぎるので実際に販売できません。この大幅割引とは販売価格から引いたものなのか、メーカー希望価格からなのでしょうか。多くはメーカー希望価格からです。このメーカー希望価格はメーカーの考えで設定するのでいろいろです。それでは仮に仏壇店の小売価格から70%引きとなるとどういう事になるのでしょうか。例えば30万円で仕入れて60万円で小売りしていた仏壇を70%引きにしますと18万円の小売価格になります。そうすると仕入れが30万円なので12万円の赤字になります。倉庫に残ってしまっている商品ならば損してでも売ってしまおうということもありますが、新しく仕入れたお仏壇をこのような方法で売るということは実際にはありません。

大幅割引には3つのパターンがあります

(1) 目玉商品として販売する
30万円の仕入れ価格の仏壇がメーカー希望価格で120万円になっていたとします。120万円から70%引きにしますと販売価格は36万円です。つまり、70%引きでも6万円粗利益がとれることになります。お店の商品全部にそれをあてはめるとお仏壇店はやっていけません。ですから目玉商品の1～2本になります。メーカーからの仕入れ方法を工夫したり、店舗数が多い仏壇店は、大量注文で安く仕入れることができます。これらの企業努力でコストダウンをはかって販売していく方法です。

(2) 倉庫にあるお仏壇を販売する
大幅割引ができるケースとしては「売れ残ったお仏壇」ということになります。お店の倉庫に眠っていて通常価格では販売できない商品です。これは経営上売ってしまう必要があるので多少損しても売りたいというお仏壇です。またキズなどがあって普通のお店の価格では販売が無理なので、名札に「少々キズあり」とことわって販売している場合もあります。

(3) 倒産品の仏壇を販売する
「倒産品」を大幅割引で販売するケースもあります。これは倒産品ですので仕入れ価格つまり原価が大変低いので安く販売できるのですが、そういうことがいつもあるわけではありません。また一般のお仏壇店にはまずありません。地方で展示会をやったり、ある種の家具店が広告チラシなどで催し物として行う場合がありますが、その場合はチラシに「倒産品のため」と明記してあります。

上の(2)と(3)はきちんとお客様に断り書きしてあれば商品としては恐らく大丈夫でしょう。しかし購入後の配送や設置、アドバイスなどのアフターサービス、修理などが受け付けてもらえないこともありますので、購入する際は充分に注意する必要があります。

一店舗だけで購入しないこと

お仏壇店の経営方法として「安さ」のイメージで上の方法をとるお店もあります。昔からの伝統をまもって適正価格で販売するお店もあります。中には安く仕入れた傷物を隠して販売したり、産地や材質に偽りのあるお店もあるようです。どこで何を買うかはお客様が決めることですが、大切な事は「お客様が仏壇を正しく判断できる目を養う」ことです。しかし一朝一夕にはなかなか難しい話です。
購入する前に出来るだけ多くのお仏壇店をまわり、遠慮なくお店の販売員に質問して「信用できるお店」・「信用できる販売員」を見極めて納得いくまで調べることをお勧めします。お仏壇はご自分だけが使うものではありません。「大幅割引」にあまりこだわらず「心から気に入った仏壇」、そして「孫子の代までもつ良い仏壇」を第一に購入し、毎日大切に扱うことが重要です。