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材の物理的・機械的性質は次のようである.気乾 比重0.62(0.50~0.75),
含水率1%当りの収縮率は 接線方向0.32(0.23~0.43)%,放射方向0.16(0.11
~0.23)%,熱伝導度(含水率101%,温度20度C)0.13 kcal/m・h・0C,
温度伝導度(合水率10%,温度60度C) 4.9×10-4・m2/h,
誘電率(IMC)は全乾時2.0,気乾 時4.6,着火点265(260~270)℃,
発火点380(370~ 390)℃,縦圧縮強さ370(300~420)kg/cm2,
縦引張 強き1,050(850~1,200)kg/cm2,曲げ強さ800(650 ~950)kg/cm2,
曲げヤング係数7.0(5.5~8.5)× 104・kg/cm2,せん断強さ140(120~170)
kg/cm2,衝 撃曲げ吸収エネルギー1.6(1.2~1.9)kg・m/cm2,
ブリネル硬さは
横断面4.4(3.3~5.2)kg/mm2, 放射断面1.6(1.3~2.0)kg/mm2,接線断面2.2
(1.8~2.6)kg/mm2である.
材の化学的組成は代表的栽培品種の枝条材の値で,セルロース47~61%,
αセルロース33~43%,ペントザン15~21%,ガラクタン痕跡~2%(1~2 %の
ものが多い),リグニン15~28%,温水抽出物 5~19%,アルコール・ベンゾール
抽出物2~7%, 1%NaOH抽出物23~35%,灰分1~3%である.
これらのうち抽出成分および灰分は技条材のためやや多いと思われる.
材はやや重硬で切削その他の加工はやや困難であるが,磨いた
仕上げ面は光沢がある.材質は強籾で,心材の保存性は高い.
材の色合いと木理は重厚な感じがあり材質が良好なため装飾材として
賞用され,ことによい杢が出るものは銘木として扱われる.
器具材では火鉢,煙草 盆,文具類,旋削したものでは盆・椀・碁石入れ
などがあり,家具材では箪笥(たんす),机,台,棚, 箱類などがあるが
とくに鏡台,針箱の貼(は)り板としてよい.建築装飾材では床柱,床(とこ)
まわりの材が多く,その他機械材,三味線の胴などの楽器材,彫刻材,
寄木(よせぎ),木象がん(もくぞうがん)などに使われる.
樹皮は強籾なので和紙に混用され,またロープなどを作ることがあり,
黄色の染料にもなる.
根皮は漢方薬の桑白皮(そうはくひ)で,利尿,緩下,せき止めなどに用いる.
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