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最近ではMDFやパーティクルボートを使ったお仏壇が増えてきています。特に安価な海外商品に多く見られるようです。 MDFやパーティクルボードは加工しやすいため、仕上がりも非常にきれいで見栄えがします。その反面、耐久性・耐湿性が弱く、永くお使い頂くお仏壇には向いていないという意見があります。お仏壇を選ぶ基準として孫の代までもつような耐久性を重要視するのか、あるいは単に安ければそれで良いといった価格面を重んじるのかによっておのずと購入するお仏壇の材質が異なってきます。
トップページ > お仏壇について > MDF・パーティクルボード
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・桑(くわ) ・桜(さくら)
・欅(けやき) ・MDF・パーティクルボード
・栃(とち) ・家具調仏壇に使われる木材
・槐(えんじゅ)  
お仏壇が安いのは・・・
最近、非常に安いお仏壇が増えてきています。国内のお仏壇メーカーが企業コストを削減した結果の低価格ではなく、海外で製造されたお仏壇が流通しているようです。海外(アジア中心)でのお仏壇製造は人件費・材料費の低コスト化を図ることが出来、大きな工場での大量生産も可能ですので、結果国内産のお仏壇よりはるかに低価格のお仏壇を供給できます。海外製とは「100%海外で製造加工されたもの」を指します。ちなみに材質を輸入していても製造加工が国内の場合は「国産品仏壇」として扱われるので、輸入されたMDFやパーティクルボードを使用しているものもあります。MDFやパーティクルボードは加工がしやすいため、仕上がりも非常にきれいで見栄えがします。その反面、耐久性・耐湿性が弱く、永くお使い頂くお仏壇には向いていないという意見があります。また「お仏壇には棘や毒のある花を活けてはいけない」といわれています。MDFやパーティクルボードは有害なホルムアルデヒドを拡散させるので仏教的にも生活面でも支障をきたすと考えられます。

左の材木は一見するときれいな木目の板に見えますが、実はパーティクルボード使用の板です。美しい木目は塩ビシートを木目に見えるように加工して張っています。 ぱっと見だけでは本物の木の板に見えますが・・・・

注)・・・お仏壇の材木ではありません


安いお仏壇の中身は・・・その1
周りに張ってあるビニール製の縁取りをはがすと板の「中身」を見ることが出来ます。この「中身」がMDFやパーティクルボードと呼ばれるものの正体です。角を見ると木片や木のクズを接着剤で固めたボードになっていることがわかります。 この板の角や内部は大変に湿気に弱く、長期にわたって水分を含みますと、この部分から腐ってきたり、自然に崩れてきます。実際このような材木を家具等で見たことがある方も多いと思います。

MDFとは・・・Medium Density Fiberboardの略で原料は木を繊維状に細かくして熱圧で成型加工したものです。構造が均一で木目がありません。しかし反りなどはなく、加工性に優れていて曲面加工、彫刻などの仕上がりには向いているためコストを低く抑えることができます。その反面水分・湿気や衝撃に弱いようです。家具の心材、ドア、窓枠などの建築用途として広くて使われています。

パーティクルボードとは・・・ 木材を小片に砕いて接着剤で高温圧縮成型したもので、MDFと同じ性質をもっていますが断熱、遮音性にすぐれているので建築資材のなかでも構造材、内装下地、家具材などに利用されます。 本来、MDFやパーティクルボードは製材、合板などの廃材を利用して木材の代わりに製造されるようになったもので、木材よりもコストが安くつくことや加工性に優れていることから、家具などをはじめ建築資材に利用されるようになりました。こちらも水分や湿気・衝撃に弱いようです。
原材料・・・木材の繊維あるいは小片に合成樹脂や接着剤を加えてボード状に圧熱成形したものです。原料は廃材や解体した建材を用いることが多く、フイリピンではジャイアントピルイピルという木を植林して植林後の6〜8年で直径10-20cmになるのでそれを原料としたり、モルーカンソーという木をミンダナオ島で植林して8年で直径40cmに育ったものを原料に利用しています。

安いお仏壇の中身は・・・その2

こちらが先ほどはがした木目調の縁取りです。これらも塩ビ製で、木目に見えるように加工してあるものです。MDFやパーティクルボードの「正体」が見えないように板の縁に接着してあります。接着強度は以外にもろく、簡単に手ではがすことが出来ます。写真の木目の塩ビシートの厚みは0.5mm程です。


人体への影響
建材のなかで最も人体に悪影響を及ぼすのがホルムアルデヒドです。主に接着剤や合成樹脂に含まれる有害物質のことを指します。合板やパーティクルボード、MDFに接着剤として使われ、ホルムアルデヒド含有量の多い順にユリア樹脂系、メラミン樹脂系フェノール樹脂系となっているそうです。
JAS規格の中にホルムアルデヒドの放散量(単位mg/g)を示す数値として
Fc0 平均値 0.5mg/g 最大値 0.7mg/g
Fc1 平均値 1.5mg/g 最大値 2.1mg/g
Fc2 平均値 5.0mg/g 最大値 7.0mg/g
という性能表示が使われており、家具・建築物ではFc0が望ましいとされている。

ホルムアルデヒドを吸ったときの症状
室内の濃度
症状
0.1ppm〜0.5ppm 臭いを感じる程度。
0.5ppm〜1ppm 強い刺激臭を感じる。
1ppm〜2ppm 目や鼻に刺激あり、それらに不快を感じる。

2ppm〜10ppm

強い刺激、苦痛を感じる。
10ppm〜20ppm せき、涙、呼吸困難。
それ以上 気道障害、死に至る。
ppm (parts per million) :百万分率
MEMO
シックハウス症候群といわれる新築宅やリフォーム宅に起きる合板からのホルムアルデヒド拡散による病気が最近注目を浴びています。頭痛やめまいなどの症状からさらに重くなると「喘息」「アトピー」「ガン]を誘発すると言われ、JASなどの規格にそった合板の製造方法が要求されてきています。特に海外製品の場合は、日本の規格で設定されている基準値をはるかに越えたホルムアルデヒド放散量をもつ合板が輸入されることがあり、なんらかの対応を急がなければならないといわれています。
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