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バラ科サクラ属の広葉樹で、本州・四国・北海道で多く見ることが出来ます。辺材は淡い黄褐色心材は褐色で、時に暗緑色の縞模様のものもあります。木質は硬く木肌は緻密で、加工性、着色性に優れています。狂いが少ない上に耐久性も良く、民芸品・家具・彫刻材・板材などに幅広く用いられます。
トップページ > お仏壇について > 桜(さくら)
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ヤマザクラ
落葉高木で大きいものは高さ20m・直径1mまでになり、ときに天然記念物に指定されているものもあるが、通常それほど大径のものは見られない。樹皮は紫褐色でほぼ平滑、光沢があり、横長の皮目がよく目立つ。老木では灰褐色になってきてやや粗くなる。葉は互生し葉柄はふつう赤色を帯びて無毛、葉身に近くなるところに1対のいぼ状の蜜腺がある。葉身はふつう楕円形、長さ8〜12cm、長い鋭尖な先端となり、基部は円形から鈍形、縁には細かい鋭い鋸歯がある。側脈は6〜12対であり、ふつう両面とも無毛である。4月に柔らかい褐紅色を帯びた新薬とともに開花する。この点が花だけが先に開くソメイヨシノと違う。花は側芽から出た明瞭な総花梗のある散房花序に3〜5個がつく。果実は石果で初め紅色から7月頃に紫異色のサクランボに耕し、多汁でいくらか甘い。樹はかなり長寿であるが現在の蓄積はもはや少なくなり、また大径木もあまりない。山桜の名所は吉野山をはじめとして京都嵐山、茨城県桜川、東京の小金井など各地に多い。

材の組織
散孔材で辺材・心材の境界は明瞭。辺材は灰白色から淡黄褐色、心材はふつう褐色であるが紅褐色・黄褐色・灰褐色などのものもあり、 ときに暗緑色のくもりが縞状に出ている。これはほかのサクラ類でもときどき見られる特徴である。年輪界はやや不明瞭。肌目は緻密・均質でカンバ類の材と感じがよく似ているが、横断面をよく見ると放射組織が少し太くはっきりしているので区別がつく。なお材のアルコール浸出液がフラボン反応を示すこともサクラ属の材がカンバ類と違う点である。材中にピスフレツタという濃色の環点が出るものもよく見られる。

材の性質
材の物理的・機機的性質の数値をあげる。気乾比重0.62(0.48〜0.74)、含水率1%当りの平均収縮率は接線方向0.32(0.25〜0.42)%、放射方向0.16(P.10〜0.23)%、熱伝導度(含水率10%、温度200C)、0.120kcal/m・h・。C、温度伝導度(含水率15%、温度600C)4.6×10〜4m2/h、誘電率(1MC)は全乾時2.2、気乾時4.9、着火点240(230〜250)C、発火点390(380〜400)C、縦圧縮強さ450(350〜550)kg/Cm2、縦引張強さ1500(1000〜2000)kg/cm2、曲げ強さ1050(850〜1200)kg/cm2、曲げヤング係数12.0(9.0〜14.0)×104kg/cm2、せん断強さ150(100〜200)kg/cm2、衝撃曲げ吸収エネルギー0.8(0.6〜1.0)kg・m/cm2、ブリネル硬さは横断面4.0(3.5〜5.0)kg/m2、放射断面1.5(1.2〜1.8)kg/m2、接線断面1.8(1.5〜2.5)kg/mm2。材は中庸からやや重硬という程度であるが、その重さの割合には材は素直で狂いが少ない。また一般的に粘り気があって強い。切削その他の加工も困難なく、表面仕上げは良好で磨くと光沢が出る。割烈性は小、乾燥はやや困難、材の保存性は高い方に入る。

材の利用
ヤマザクラ類の材は、かつてはやや硬質の散孔材の代表で器具材をはじめ広い用途に使われたが、現在では蓄積がきわめて少なくなってしまったためその用途の大部分はカンバ類がとって代わり、したがって今ではカンバ材をサクラといって通しているのがふつうである。サクラ材のこれまでの用途をあげると、器具材では盆・椀などの漆器木地、サラダポール・道具の柄・ブラシの背・額縁・定規(じょうぎ)・裁板(たちいた)・そろばんの玉・塩田器具など、機械部品では測量用三脚、時計枠、紡績用木管、機械箱など、家具材ではテーブル・椅子・銃台・仏壇・その他の棚物・台物・シタン・コクタンの模擬材、建築材では鴨居、敷居、フローリンア、皮付床柱、切り炉の梶(かまち)など楽器材では三味線の樟(さお)、薩摩琵琶の胴と腹板・ピアノ・オルガンの外囲材バイオリンの弓・琴柱(ことじ)などがあり,そのほか木型・靴型・玩具・版木・彫刻など、まことに広く多彩である。また薪炭材としてもクヌギ、カシに次いでよい。樹皮の利用では秋田県角館などの特産の樺皮細工が有名で、これにはヤマザタラ類のほかチョウジザクラの樹皮も使われる。
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