三河仏壇について ― 全国有名仏壇店ネット
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三河地方は文暦2年(1235年)に親鸞聖人が岡崎市矢作町で仏教を説いたという歴史があります。その後徳川家康の庇護のもとに仏教が発展し、それに伴い仏壇製造という産業が発達していったといわれています。三河の山麓からは仏壇の原木が、塗料としての漆は猿投の山林から良質のものがそれぞれ採れ、また飾り物としての金属は三河の鋳造や鍛造技術により加工されました。このように三河の品質のよい材料や高度の加工技術によって三河仏壇が今日まで受け継がれています。
 
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三河仏壇の歴史

岡崎城

猿投神社(南陽商店街振興組合提供)

三河仏壇の始まりは、江戸時代元禄年間頃といわれています。仏壇に使用される木地は松、杉や桧とされ切り出された材木は矢作川の水運を利用して地元まで運ばれました。矢作川の上流は愛知県と長野県と岐阜県の県境を流れ、豊田市・岡崎市を通り、知多湾に注ぐ全長117kmの三河地方随一の大川です。また仏壇の塗料として欠かせない漆は三河北部の猿投(さるげ)山麓で採れたものが良質とされ、木地と塗料の両方が入手できる三河の地が仏壇の産地として栄え、今日まで三河仏壇の産地形成が確立しました。


三河仏壇の特徴
毎日のおつとめが便利なように、台が低く作られていることが特徴です。また、「うねり長押(なげし)」という仕様のため、華麗な宮殿(くうでん)が良く見えます。伝統的な技術・技法によって作られ、漆、彫刻、金具、蒔絵、金箔押し等豪華な仕上げが施されています。
( 引用文献:三河仏壇振興協同組合の「三河仏壇の特徴」より)
三河仏壇
 
三河仏壇の主な産地
豊橋市 岡崎市 半田市 豊川市
碧南市 刈谷市 豊田市 安城市
西尾市 蒲郡市 常滑市 新城市
東海市 大府市 知立市 高浜市
豊明市      
知多郡東浦町及び武豊町 幡豆郡一色町
額田郡幸田町 西加茂郡三好町
渥美郡田原町 宝飯郡御津町
東加茂郡足助町及び下山村
組合概要

企業数 130
従事者数 504人
協同組合住所
三河仏壇振興協同組合
〒444-0025
愛知県岡崎市曙町2-1
電話番号0564-24-7766
FAX0564-24-7766


三河仏壇の伝統的工芸品製造基準
箇所
基準内容
1.木地 「木地」の構造は「ほぞ組み」による組み立て式であること。
2.宮殿 宮殿造りは「肘木桝組み」によること。
3.長押 長押(なげし)は、「うねりなげし」「かぶとなげし」又は「通しなげし」とすること。
4.障子 障子は「腰付花子障子」「通し腰付障子」「花頭障子」又は「通し障子」とすること。
5.箔押し 蒔絵および金箔押しをすること。
6.塗装 戸に使用する金具の着色は硫酸銅及び酢酸銅を用いて「宣徳仕上げ」をすること。
箇所
原材料の指定
1.木地 木地はケヤキ、ヒノキ、ヒメコマツ、ホオ、イチイ若しくはセン又はこれらと同等の材質を有する用材とすること。
2.金具 金具は銅若しくは銅合金またはこれらと同等の材質を有する金属製とすること。
3.漆 漆は天然漆とすること。
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